*DX = デジタル・トランスフォーメーション
はじめに
宮川 創(みやがわ そう)は、デジタル・ヒューマニティーズ(デジタル人文学・人文情報学)とエジプト語史・歴史言語学(古代エジプト語・コプト語)を中心に研究・教育活動をしている京都大学の助教です。
活動内容
デジタル技術を使用してデータ駆動型のエジプト語史研究・コプト語文献学・ヌビア語記述言語学研究を行っていると同時に、デジタル・ヒューマニティーズ(デジタル人文学・人文情報学)の普及・教育活動にも力をいれています。とくに日琉諸語のための、TEIやUDを用いたコーパスなど言語資源の開発、東アジア資料のIIIFによるデジタル・アーカイブの開発に関心があります。
TEIとは
TEIとはText Encoding Initiativeの略で、人文学でもちいるあらゆるテクスト資料を機械可読にするために標準化されたマークアップ方式です。世界のデジタル・ヒューマニティーズでのテクスト・マークアップの標準形式となっています。
UDとは
UD、すなわちUniversal Dependenciesとは、世界には言語約7000の言語があるといわれていますが、どんな言語でも文の構造、特に文の中の語と語の関係を同じ記法で書けるようにした統語情報の記法です。通常はCoNNL-U形式で書かれますが、TEI XMLにも変換可能です。
コプト語
コプト語は、5000年以上の書記記録を持つエジプト語の最終形態です。コプト語以前のエジプト語、すなわち古代エジプト語は、ヒエログリフ・ヒエラティック・デモティックという文字で書かれていたのですが、コプト語は、ギリシア文字24文字にデモティックから6文字程度補ったコプト文字で書かれています。紀元後2~3世紀ころから、標準化されたコプト文字で書かれたエジプト語がコプト語です。コプト語はエジプト語の通時的一形態であることから、コプト・エジプト語とも呼ばれます。現代でもコプト語はコプト・キリスト教の典礼で使われ、言語復興運動があります。
海外経験
ドイツに5年、イスラエルに2ヶ月、イギリスに1ヶ月、アメリカ合衆国に3週間滞在し、ほか、エジプト・ギリシア・アルメニア・イタリア・スペイン・スウェーデン・アルバニア・ノルウェー・韓国・中国・ロシア・ベルギーなどで1週間以上の滞在を複数回行いました。
教育経験
京都大学、大阪樟蔭女子大学で授業を行い、NHK文化センターでエジプト語を教え、ゲッティンゲン大学、ハンブルク大学、大英図書館で講習会の講師を務めました。
このHPでは、デジタル・ヒューマニティーズやエジプト学・コプト学の最新情報やお役立ち情報を主にご紹介していきたいとおもいます。よろしくお願いいたします。
宮川 創へのメッセージ・ご要望はmiyagawa.so.36u [at] kyoto-u.jpまでお送りいただきますようお願いいたします。